【はづ貴のはじまり】
2000年5月にカレーとコーヒーのお店『はづ貴』を母が設立しました。その背景には、5歳年上の双子の姉と同年大学を卒業して県外に就職した私を育て上げ、今後の自分の生きがい『夢』を模索しての決断でした。その母の想いの原点には『自分の子供がいつまでも健康でいて欲しい』という切なる願いがありました。
そんな想いから幼少期の頃からあまり野菜が得意では無かった私の為に沢山の野菜を形が無くなるまでじっくり煮込んだカレーが出来ました。そのカレーを私や姉が長年絶賛していた事をヒントに子離れした次は『沢山の人様に美味しさと健康をお届けしたい』という願いが膨らみ『はづ貴』が誕生しました。
【健康と美味しさにこだわるスタイル】
22年芯を貫いてきたはづ貴のスタイルは、メインの大量の玉ねぎとキャベツ、リンゴをじっくり形が無くなるまで煮込む事により、一口目に奥深い野菜とフルーツの甘さや酸味が広がり後から来るコク、深み、辛味が残るカレーに内灘の特産の牛乳を隠し味に使用した自慢の和風カレーとなっています。
和食にも手を抜きません。季節の旬の素材を生かし手作りに拘って作る週替わり限定定食の『旬の膳』も電話予約で完売する程の人気メニューにまで成長しました。
姉から妻へと継承された手作りスイーツも日々進化しておりスイーツ目当てで遠方からのご来店も日常化しつつあります。
このようにカレー好きのみならず、和食やスイーツまで幅広く母の拘りが枝葉をつけて今も進化し続けているはづ貴スタイル。
今は私が店主となりカレー作りの水から拘ったり、家庭菜園レベルからですが、無農薬野菜を栽培をはじめて食材のさらなる見直しにも取り組んでいる最中です。
お昼寝をして行って下さったサラリーマンの方、笑顔溢れるママ友の団体様、おもちゃで遊ぶ子供達、笑顔でスイーツをシェアするカップル、互いを労わりながら食事を楽しむ老夫婦のお客様等様々なお客様がそれぞれの寛ぎの時間を過ごす大切な空間を今後もスタッフ一同守り続けていくのが今後の『はづ貴スタイル』です。
【はづ貴の名前の由来】
はづ貴の名前の由来は、設立した時期は新緑の葉がこれから枝葉を大きく付けて行きたいという思いと貴美恵という母の名前を紡いだ造語で暦法とは少し違う意味で付けたそうです。
店舗を新設する資金力も無い中、今でいう古民家店舗経営は斬新ではありましたが、分かりづらい立地や主婦からの延長上の経験でははじめの2年間は酷い状況だったそうです。『もぅ辞めよう』何度も思っていたそうですが、そこを双子の姉が自分の仕事の合間を見つけてサポートしてくれて徐々にお客様が足を運んで下さるようになりました。
そんな中、お客様から『ここのカレーは胃もたれしないね』、『お通じがよくなったわぁ』、美味かったわぁ〜あんやとぉ〜』等のお客様から勿体ないお言葉を頂ける様になり社名の通り母のはづ貴の夢は益々広がりを見せました。
お弁当やオードブル、石川県ではほぼ初にはじめたLINEテイクアウトシステムの導入、2023年4月時点で85回を迎える恋活事業やイベント出展等、まだまだ母の夢が家族の枝葉と共に成長し続けております。
はづ貴店主 北本 勝昭